著者/吉牟田 満知子さん
11年間描き続けた絵手紙、約400点の中から、選んだ100点を、テーマごとに掲載!
好きなものを好きなように、心のままに。
絵は、昔から描いていたのですか?
いいえ、全くです。中学校の美術の授業以来でした。それから一度も描いたことはなかったですし、描く気もありませんでした。
それが、2000年に絵手紙の展示会があり、たまたま見たその時に、こんな感じだったら、描いてみたいと思ったのがきっかけで、子どもが使い残した絵の具を使って描き始めました。
絵はもちろんですが、絵手紙というと、一文添えるのが魅力ですよね。
そうなのですが、最初は言葉が浮かばなくて、絵だけを描いていました。
でも、絵手紙だと、やっぱり言葉があるといいなと思い、あまり考え過ぎずに、心で思ったこと感じたことを書いています。
それと描き始めて数年間は、なかなか花と仲良しになれなくて・・・。
毎月1枚ずつ描いていたらそのうちなんとかなるかもと思い、2006年から「花ごよみ」を始めて一歩ずつ前進してきたと感じています。
出版することは、いつから考えていましたか?
最初は、本を出版するなんてプロの方がされることだと思っていました。
私みたいに身近な人にあげるぐらいでしか描いていないと、本を作るなんて考えもしなかったです。
それが、ちょっと前に、知人が本を出版したのを見せてもらいました。
その本は、とっても自然体で描かれた作品で、私も出版してみたいと思い立って、間を置くことなく、ゆるりを訪ねていました。
本づくりでこだわった点は何ですか?
最初は、大きく5タイトルに区切って作品を1ページに1点、または2点ずつ掲載していました。
その中で、ゆるりのスタッフとの打合せで、1作品ごとにキャプションを入れたら、見てくださる方によりわかりやすいのではということになり、その作品に対する思いを、一言ずつ加えてみました。
一つ一つ書くのは大変でしたが、たくさんの方に見ていただきたいですね。
思い立ったらすぐ行動!という吉牟田さんの姿勢が、前向きに生き生きとされている秘訣だと感じました。
表紙の絵は、そんな吉牟田さんの心を表した作品です。白い部分は、未来のまだ見ぬ自分の心だそうです。