著者/中尾杏子さん
俳句は“祈り”私のテーマです!
読みやすさを重視した心遣い70歳代の集大成として、出版した句集。
この「ながさき曼陀羅」は、第五句集ということで、五作目になるのですか?
ええ、70歳代の集大成として、今年8月に発行いたしました。全部で560句掲載しております。
今回の句集を出版されるきっかけは、何ですか?
第四句集の後は、結婚47年目で、良き支えであった夫が他界し、やや気力も失せておりました。
しかし、70代も尽きると、やはり、何か残しておきたい気持ちが湧いてきて、私が生まれ育った、長崎の美しく優しい風土に対する思い入れを中心に、自由に作りたくて、わがままな願いを叶えてもらうことにしました。
俳句を作り始めてどのくらいですか?
句暦は、53年になります。句集や本はだいたい5年平均で出してますね。
どんな時に、お作りになりますか?
いつも頭を“俳句頭”にしてから作りますよ。それを整理して句を一ヶ月単位でまとめています。
ゆるりに頼まれた経緯は?
今までの四句集は、すべて中央に印刷をお願いしてまいりましたが、やはり、細かいお願いや我儘が聞き入れてもらえません。時間もかかりますしね。それで今回は、地方でと思い、ゆるりにお願いしました。
三句ずつまとめたのに枠をつけてもらい、中表紙も素敵なデザインで気に入っております。
こだわった点はありますか?
そうですね、手軽に読みやすいように、作りを並製本にいたしました。
また、句の中の難解な文字には、ふりがなをふりました。若い人にも読んでいただきたくて……
タイトルに“曼陀羅”とつけられたのは?
“曼荼羅”とは仏教用語でたくさんの仏様が集まってることで、それを模して、俳句がいっぱい集まっていることと掛けています。
私は、俳句を“祈り”だと思っております。このことが、一番のテーマで作り続けています。
俳句会を主宰されてますよね
はい、俳誌「沖長崎」を。他にもNBCに講座を持っていますし、多忙な毎日です。(笑)俳句会に行くときは、“小短ちゃん”に入れて持っていくんですよ。
小短ちゃん?
かわいいでしょう?これに入れます。(写真参照)
最後に今後の抱負などお聞かせください。
今度は、米寿の時にでも出せればと思っております。
とても活動的で、紫がお好きだとおっしゃるとおり、身につけられていて、とても素敵な方です。今後もたくさんの活動を通して、素晴らしい作品を詠んでください。